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「モデル教室」がモンゴル全国紙の特集記事に掲載!!

モンゴル現地の全国紙に、モンゴル工業技術大学(IET)「日本式高専教育モデル教室」が特集記事(2013.12~13)として取り上げられました。

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[日本語訳―モンゴル現地新聞(全国紙)の2013年12月12日付記事]

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日本の「高専」教育システムを取り入れる活動が行われている
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2013年から「工業技術大学」で日本の「高専」教育システムを取り入れるため、日本から教授チームを招聘しています。そのチームのリーダー工学博士中西先生にインタビューをしました。

―チームの目的を教えてください。
・4年前にモンゴルの高専出身者の「コウセンクラブ」の皆さんと会って、モンゴルで日本式高専を設立したい希望があることを知りました。その後、「モンゴルに日本式高専を創る支援の会」を設立しました。
我々は、「笹川平和財団」、「日本財団」、北海道の「苫小牧高専」、「都立高専」、「コウセンクラブ」との協力で、今年10月からガンバト学長の「工業技術大学」で日本式高専のモデルクラスを開講しています。

―日本で高専が設立された理由は何ですか?
・1960年ごろの日本は高度成長期で、産業界から「ものづくりの現場で技術者が大きく不足しているため、何か手を打つ必要がある。特に理論的な知識を持つ大学卒業者と中学校・高校卒業者の現場労働者の繋がりを改善する、両者の間を受け持てる、
理論と実践の両方を身につけている技術者が必要」だと政府に要望が出されるようになりました。その結果、1962年に工学の理論と実験・実践を合わせた教育システム「高専」が初めて設立されました。

―高専を大学とくらべての違いは何ですか?
・高専は大学教育システムとは違って、社会に必要とされている技術者を育成するため、中学卒業生から入学させ、5年間の教育で必要な知識を与えるものです。
高専は幅広い知識を持つ人材を育成するために、数学、外国語など基礎教育に加え、専門教育もバランス良く行います。実験や現場経験に基づいた専門教育を行う点で、大学と異なります。
高専生が卒業論文を行う際に、技術者として自立して研究開発を行う能力を習得することに力を入れています。そのため、学会で発表する程の高いレベルの研究がなされることも多いです。
現在、モンゴルは日本の高度成長期と似た環境にあり、毎年GDPが拡大し、鉱山業、道路、建設などインフラ整備が進んでいます。しかし、工学技術者の不足が深刻で、必要とされている人材の育成が間に合っていない傾向があります。
そのため、我々は日本式高専で迅速に理論と実践の能力を持った技術者が育成できると考えています。現在、私は機械工学、西山先生は電気工学、高田先生は建設工学、小菅先生は溶接工学の分野で実習指導にあたっています。年が明けてからは、測量と建設基礎分野の先生も来る予定です。

―インタビューさせていただき、ありがとうございました。                      (B. バダム)

-------- 以下写真の解説文 ------------------
西山教授が電気・電子実習を指導しています

高田先生が建築実験担当教師に指導しています

小菅先生が溶接実習の指導をしています。