国立高専機構とモンゴル教育科学省がMOU締結!!
2014年11月26日、国立高専機構小畑秀文理事長とモンゴル教育科学省ガントゥムル大臣との間でモンゴル高専3校(モンゴル高専、モンゴル工科大学、新モンゴル高専)支援のための覚書が交わされました。
小畑理事長を団長とする国立高専機構のモンゴル高専支援プロジェクトチームメンバー一行(加藤鶴岡高専校長、内田仙台高専校長、高専機構勝平国際部長)は、11月24日モンゴル入りし、26日、清水武則日本国特命全権大使も出席される中、教育科学省で調印式が行われました。この締結により、これからJICAを通じた日本国の支援―教師の派遣、教材の提供、留学生の受入れ等―が具体化して行くこことなります。
同日、一行は、視察のため「モンゴル高専」を訪問され、その様子がテレビで放映されました。又、現地新聞でもそのことが取り上げられました。
①調印式の写真、およびテレビニュース
(左 小畑理事長、右 ガントゥムル大臣、中央 清水大使)
※下記フェイスブックURLで調印式のテレビニュースを視聴できます。
https://www.facebook.com/video.php?v=747912471925273
※UBSテレビニュース(日本語訳)
アナウンサー: モンゴル政府は教員の能力開発、教育環境整備に取り組み始めました。専門教育分野では日本が経験豊富でその教育レベルも高いことから、IET、科学技術大学等の三つの大学で日本独自の教育システムである高専システムを導入しました。モンゴル国内における能力開発とエンジニア育成を目的としたMOUが調印されました。
小畑国立高専機構理事長: モンゴル人の教員育成問題では日本で教員研修を実施したいと思います。モンゴルの方々が日本の高専システムに学ぶだけでなく、私たち日本人もモンゴルの方から学ぶことがたくさんあります。グローバル化のこの時代にモンゴル国内で専門教育を受けたエンジニアはどこでも活躍できるはずです。
アナウンサー: 世界で通用する外国語スキル・技術を習得した専門家育成に日本の高専システムがモンゴルで導入されています。
セルゲレン IETプロジェクトリーダー: 2013年の秋から、IETでは高専システムのモデルクラスがスタートしました。モンゴル初の高専モデルクラスの学生は33人います。当校の電気・電子、機械関係の分野では、日本人の専門家が教えています。高専教育システムは、学生がものつくり精神を学び、自ら工夫し、問題解決能力を向上さる機会が多くあるという特徴があります。
アナウンサー:このMOU締結により、両国の教員交換や高専生の日本留学も可能になりました。
②高専機構の訪蒙メンバー
(左から 小畑理事長、加藤鶴岡高専校長、内田仙台高専校長、勝平国際部長)
③高専機構一行の「モンゴル高専」訪問の写真とテレビニュース
(「モンゴル高専」玄関ロビー」)
(ガンバット学長の歓迎の挨拶)
(校内を視察)
(1年生のものづくり授業を参観)
※下記のURLで、高専機構一行の「モンゴル高専」視察のテレビニュースを視聴できます。
https://www.youtube.com/watch?v=cbwJCSDutSA&feature=youtu.be
※UBSテレビニュース(日本語訳)
アナウンサー: 日本の技術者育成システムで教育している大学がモンゴルに三つありますが、その一つがIETです。高専システムはエンジニア志望の中卒の15歳の子供を対象に行う実習・実験を重視した技術者養成総合プログラムです。現在、日本では、高専が57ヶ所にあり、その高専の指導機関として国立高専機構があります。その理事長である小畑秀文氏をはじめ関係者の方々がわが国を訪問し、高専システムを導入しているIETを見学しました。この大学では、今年の秋「モンゴルコーセン」技術高校の名称で学生を募集し、すでに教育が始まっています。
ガンバット(IET学長) : 将来技術者になる夢を持っている思春期の学生を教育しています。柔道やレスリングの選手のように、この思春期に知識と技能を身につければ、将来よりよい技術者になれると言われています。これは現実的な面でも見られます。いい技術者や大企業の社長の多くは高専卒なのです。即戦力となる技術者を育てるのがこのシステムの特徴です。第二次世界大戦後、日本は産業立国になるための技術者育成政策で誕生したのが高専教育システムです。モンゴル国にこのシステムを導入し、世界で評価される技術者を育成し始めたことは高専機構関係者の方々に大変評価されました。これからもお互いの協力関係が続いていきます。
小畑(高専機構理事長): この度モンゴルを訪問し、高専システムをモンゴルに導入している大学の先生方と専門技術のことやカリキュラムなどについて話し合いました。また、モンゴル人の先生方の日本研修、両国の学生交換プログラムや協同学習などの実施、設備充実へ向けての支援方法なども検討しました。
アナウンサー: 高専システムでエンジニアの専門技術を身に付けた学生は日本へ留学して、引き続き勉強するチャンスにも恵まれます。
(ハンダづけアートについて学生が英語で視察団に説明)
(全校あげて高専機構一行を歓迎)
④高専機構一行の「モンゴル高専」視察は新聞でも取り上げられました。
以上