都立産業技術高専 同窓会 新春交歓会 に出席
2015年1月10日、都立産業技術高等専門学校同窓会「同窓鮫洲会」の新春交歓会が南青山の東京ガス「青山クラブ」で開催されました。
当「支援の会」から、同校一期生でもある当会代表代行の中西佑二先生(「モンゴル高専」理事長、都立産技高専名誉教授)と、「モンゴル高専」に派遣中の会員西山明彦先生(都立高専名誉教授)、そして招待を受けた内川公人事務局長が出席しました。なお、偶々前日の1月9日に出張来日した「モンゴル高専」副校長ムンフバヤル先生(福井高専OB)にもご多用な中、時間を割いてもらい一緒に出席参加してもらいました。
交歓会では、交流歓談が進む中、当会紹介の場も設けられましたので、そこでムンフバヤル先生に当会に代わってスピーチをお願いしました。先生のスピーチが始まると、それまでの賑やかだった歓談の場が一瞬に静まり返り、会場は一斉にムンフバヤル先生のお話に耳を傾けました。モンゴルで新しく始まった日本式高専教育に対し、出席者の皆さんが高い関心を持っていることを窺わせるシーンでした。
スピーチの中で先生は、現在のモンゴルは、ちょうど日本の高度成長期に見られたような技術者不足が深刻であること、それに対処するには日本式高専教育による人材育成が最もふさわしく必要とされていること、しかし、実験機材等をはじめ、あらゆる面での教育資材や、人材が不足しており、日本の支援協力が欠かせないこと、そして昨年12月には、日本から寄贈を受けたロボットや、その部品を基に「ロボット研究部」という課外活動のクラブを立ち上げたところ、学生全員が入部を希望したため資材が足りず、数班に分れて回り持ちで活動していること等々を語られました。学生のものづくり学習への強い意欲と熱意を紹介されるとともに、資材不足の実情を訴えられました。
一方、出席された同窓生の中にはスピーチに立って、「高専を卒業すると同時に事業を起こした、今日大きな成功を収めている、それには、高専で学んだことを生かし、その後も研鑽努力を重ね、数多くの特許を取得したこと等が大きな成功要因となった」―というお話を披露される方もいらっしゃいました。
モンゴルでも高専卒業生の中から、早くこのような起業家が数多く誕生することを期待したいものです。
①同窓会集合写真(前列左端がムンフバヤル先生)
②ムンフバヤル先生がスピーチの中で話題にされた「モンゴル高専」の「ロボット研究部」の活動の様子
以上