今年も「モンゴル高専」の学生が「埼玉県高校生溶接技術競技会」にオープン参加
2015年2月21日、埼玉県川越市の埼玉県鉄構会館で開催された「第5回埼玉県高校生溶接技術競技会」へ「モンゴル高専」のガントグトフ君(2年生)が参加出場しました。
「モンゴル高専」の学生の参加は、昨年のテルゲル君の出場に続いて2度目となります。残念ながら、ガントグトフ君は上位入賞を果たせませんでしたが、よく善戦健闘しました。
2月16日にセルゲレンIET理事に引率され来日し、2月18日からの3日間は大宮工業高校で同校の選手たちとともに、大会前の練習に励みました。競技会では、一緒に練習した大宮工業高校の大島隆君が優勝し、また同じく同校の松木桃香さんが2位に入りました。
その選手たちと一緒に練習に取り組んだ成果もあって、事前練習の場では、ガントグトフ君は、その練習作品に対し大宮工業高校の先生方から、優勝した大島君の練習作品にも劣らない高い評価を得ていました。しかし、本番では緊張のあまりか、手痛いミスを犯してしまったようです。大会終了後、ガントグトフ君は競技会での自らの作品をモンゴルへ持ち帰りました。反省と精進の戒め・鑑にするのでしょう。
また、短い期間ながらも、ガントグトフ君は事前練習の場や大会を通して大宮工業高校の生徒たちと親交を深めました。同校の生徒たちからは、「モンゴル高専」での交流研修を望む声が上がりました。是非実現させてやりたいものです。
なお、ガントグトフ君は、タイトなスケジュールの中、NISVAへセルゲレン理事と一緒にご挨拶に伺いました。また、休日には、東京見物や横浜シーパラダイスの見学も体験し、日本への理解を深めました。
帰国後の3月3日(火)、日本への溶接競技大会参加報告会が開催されました。ここでも緊張しましたが、全学生の前で報告できたことはいい経験となりました。
①競技会出場者の集合写真(後列左端 ガントグトフ君)
②開会式では、モンゴルで今出先生に教わった日本語で自己紹介の挨拶をしました。
左は、昨年12月「モンゴル高専」で溶接技術の指導をした小菅先生
③競技会場へ入る準備中のガントググトフ君(中央奥) 手前は、セルゲレン理事。
競技会場へは関係者以外立ち入ることができず、残念ながら、競技の様子を写真に撮ることはできませんでした。
④表彰を受けた選手 : 優勝大宮工業大島君(中央)、2位大宮工業松木さん(右)、3位狭山工業寺部君(左)。
大島君と松木さんは、大宮工業高校でガントグトフ君と一緒に練習をしました。
⑤競技大会を終えて、大宮工業高校の選手達と記念撮影。
⑥大会終了後新聞記者の取材を受けました。
⑦事前練習でお世話になった大宮工業高校の岩崎校長先生(右から2人目)へご挨拶
⑧大宮工業高校で事前練習をするガントグトフ君
⑨大宮工業高校の溶接実習室で、ともに事前練習した同校選手たちと記念撮影
⑩事前練習の最終日には、大宮工業高校の選手たちからプレゼントを頂きました。
⑪東京見物(皇居二重橋)
⑫歌舞伎座の前で、日本の伝統文化にも触れました。
⑬横浜シーパラダイスで、水族館を見学、又モンゴルにはいない海の魚を釣る体験もしました。
⑭日本の工学技術教育発祥の地を発見
NISVA(虎ノ門)にご挨拶に伺った際、近くの道路脇に、日本最初の工学技術教育機関「工部大学校之址」の碑を見つけました。
高専教育の源流はここにありました。
モンゴル最初の日本式高専である「モンゴル高専」の学生ガントグトフ君がその地に立ちました。
⑮3月3日、全学生を集めて溶接競技会派遣報告会を開催
ガントグトフ君は、緊張していましたが、うまくパワーポイントを使って説明しました。「大会の様子はどうでしたか」との質問があり、「競技会場には選手以外立ち入りができず、与えられた図面で溶接を行うものでした。事前練習をしていたので、落ち 着 いていればうまくできたかもしれない。緊張してちょっと失敗しました」と応えていました。
⑮3月10日、業界紙「溶接ニュース」に記事として掲載され報じられました。
以上