地盤探査会社㈱ジオフィール(東京都葛飾区)の斉藤猛会長、 モンゴルコーセン建設工学科卒業研究を物・心両面で支援、指導!! モンゴルの道路の改善をめざす !!
2022年10月5日~12日まで、地盤探査会社㈱ジオフィール(東京都葛飾区)の斉藤猛会長(都立産業技術高専の前身、都立航空高専1期生)がモンゴルコーセン技術カレッジ客員教授福田誠先生(当会理事、長岡高専名誉教授、地盤工学)の依頼を受けて、モンゴルへ赴き、同校の建設工学科5年生に対して卒業研究の指導をされました。
モンゴルは厳寒の地、冬はマイナス40度~50度の気温。このため、地中の水分が凍って膨張収縮を繰り返し、舗装されたアスファルト道路には大きな穴や、ひび割れがいたる所で見られます。そこで、同校では福田誠先生の指導の下、このような凍害の防止につながる卒業研究を、建設工学科の第1期卒業生以来続けて来ています。この4年間、学生達は校庭での、気温・地中温度・水位の測定や、凍害現場の、土の採取・地質試験などを地道に行って来ました。
5年目の今年からは、これまでの基礎研究に加えて、㈱ジオフィールの斉藤猛会長の協力を得て、機材を持込み地盤探査による研究も実施することとしたものです。
この研究の成果が将来的には、モンゴル国の道路建設基準の制定へとつながり、凍害のない立派な道路が全国に拡大延伸して行くことを学生たちは夢見ています。その夢が早く実現することを期待したいものです。
Ⅰ.モンゴルの道路事情
交通渋滞は日常化、車が全く動かず、1時間も止まったままということもしばしば。
道路インフラの不備も大きな一因。まずは、凍害現場視察へ向かうも、道路は大渋滞。
Ⅱ.凍害現場の視察
斉藤会長(中央)が凍害現場へ学生を引率、説明指導
Ⅲ.卒業研究の講義・実験の様子
① 座学講義(講師は斎藤会長) 工業技術大学(Institute of Engineering & Technology)の先生も聴講
② モンゴル高専校庭での高精度表面波探査実験の実演
③ 微動アレイ探査実験の実演
➃ 地中レーダー探査実験の実演(指導は㈱ジオフィールの社員高橋武志氏)
⑤ ウランバートル市のお役人(右から2人目)も実験を視察に来校。
⑥ 地盤探査実験終了後の教室での検査結果の解析実演(指導 ㈱ジオフィール高橋武志氏)
⑦ ウランバートル市道路局材料試験場を訪問意見交換、所長と斎藤会長(左)、福田先生(右)。
所長は、地盤探査技術者の育成に熱い意欲を持った方で、今回の訪蒙を大歓迎。
以上