モンゴル国営テレビ局MNBのニュースで取り上げられました !!
2014年3月7日(金)、モンゴル工業技術大学(IET)の「日本式高専教育モデル教室」が、国営テレビMNBのニュースで取り上げられ、全国放送されました。
同ニュースは、日本のNHK「ニュース9」に相当する番組です。
その放送映像と日本語訳は、次の通りです。
MNBテレビの一場面1 | MNBテレビの一場面2 |
[テレビニュースの映像動画]
次のURLをご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=cT-k1aLhGCc
[テレビニュース日本語訳]
MNBニュース(2014年3月7日 PM8:00~)
男性アナウンサー:
小さいころからエンジニアになりたい子弟を高校卒業するまで待つのではなく、高校生の段階から専門の知識を与えていくシステムを、日本の学者たちがモンゴルの教育システムに導入する試を始めました。
女性アナウンサー:
この試み(モデルクラス)の子弟(学生)は15歳です。15歳という事はモンゴルの学校では9年生になります。 5年後、機械や電気,建設のエンジニアになります。
なぜなら、日本式高専教育システムで教育しているからです。
普通の子弟と比べ、高校一年から実践的なエンジニアの勉強をしています。これが日本式高専教育システムの特徴です。
中西氏(工業技術大学(IET)客員教授):
エンジニアになるためには、ただ公式を知っているのではなく、その分野に必要な技術や理論を知らなければなりません。
またその知識を現場でも活かせる事が必要とされています。
この能力を小さい時から身につけさせてやる必要があります。
これが日本式高専教育システムの主な目的です。
女性アナウンサー:
高専というのは高等専門学校の略称だそうです。
日本には47都道府県に57校の高等専門学校があり、過去50年以上、このシステムで教育を行っています。
セルゲレン氏(IET理事):
高専というのは高度の専門知識を与える学校であり、普通の大学生と比べて実用的な勉強をしっかりします。世の中に出て、すぐ現場で役立つ人材を育てます。
高専は、このような教育システムなのです。
ガンバヤル氏(モンゴル高専教育センター(NGO)代表理事):
理論を学んですぐ実用的な訓練ができる.
なんというか、授業中に勉強したことをその場で、組み立てて、試せる、目に見える、手に触れるものを作れるというのが特徴です。
女性アナウンサー:
日本式高専をモンゴルに導入する、このプロジェクトには日本の高等専門学校(国立苫小牧高専)、モンゴル教育科学省、モンゴル高専教育センター(NGO)が関わ っています。
IETでは高専のモデルクラスを作りました。
バットビレグト氏(IET大学担当マネージャー):
学生たちは、1年で基礎的な勉強をし、2年目から建築、電気などの3つの学科を自分で選んで勉強します。
女性アナウンサー:
日本から二人の博士を招き、学生等に講義や実験・実習の指導をしています。
5年後にこの学生たちは電気などの分野で、自分でものがつくれる能力を身につけて卒業するのだそうです。
学 生:
昨年10月から実践的な勉強し始めました。
企業に見学に行って実際の技術を学んだり、製図も勉強しました。
日本から教授がいらっしゃってコンクリートの作り方などを教えてくれました。
女性アナウンサー:
ここで勉強している学生たちは、自分で電子回路を作り上げたそうです。
学生たちは自分で作れるよう指導されているからです。
日本では、中学を卒業した生徒の6.6%が入学できるようです。
高専を卒業した学生には一人当たり20社程の企業から求人依頼があるそうです。
IETでは、2014年9月から建築系の他に電気系、機械系の高専クラスが設置される予定です。
―以上―