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『モンゴル見聞録』(ある短期派遣教師の手記)⑥

『モンゴル見聞録』 田中伸幸先生の手記
( 2014.2.6~2014.2.27 派遣 新ひだか町職員、苫小牧高専OB)

2月11日(火)

 アイザワの工場に打合せに行って来た。今さんと色々なお話をしたが、しっかり教育をし、うちの工場で働ける人材を育成してほしいと言われ、田中さんもせっかくだから、何年かいたらどうかと勧められた。骨材、セメントの提供を受け、工場見学のお願いも快く引き受けていただいた。しかし、こんな寒いところには何年もいられない。

2月12日(水)

 初めての実験。コンクリートを練り、スランプ試験を実施し、型枠に詰めた。 来週、圧縮試験を、アイザワさんの実験室をお借りして実施することとなっている。
 実験の時は皆、目が輝いている。骨材の含水比調整もしておらず、混和剤の種類もわからず、正式な実験ではないが、実験を体験するようなものは何とか出来た。今後はレポートも提出してもらう予定。しかし実験道具をトイレで洗っていた。やめた方が良いと言ったがビルグーン先生の指示でトイレで洗ってしまった。後で排水が詰まっても知らない。


実験前の説明
 

 実験終了後、学長および理事長、理事のみなさんと中西先生、西山先生、セルゲレンさんと一緒に昼食をVIPルームでいただいた。理事会でみんな集まるので、私を紹介するために学長が誘ってくれた。料理は調理科の生徒が作り、ホテル科の生徒が運んでくれた。
サラダ、メイン、デザートとフルコースの料理であった。実験終わりで急いで行ったため、カメラを持って行かなかったため写真がないのが残念である。
 夕方は4時から先生方に講義。日本の建築について色々聞かれた。特に地下の水の浸入について意見があったが、劣悪なコンクリートを使用しているから水が漏るのではないか。止水板を紹介したが、下手に使用するともっと悪くなる。それよりもコンクリートの改善
を考えた方が良いと思う。
 夜は高専生のトゥグルデルと一緒にオトゴンさんの車で剣道に行ったが、道場が老人会の行事が長引き、ガンゾリグ先生と挨拶しただけで終わった。先生は足がわるそうで、杖をついていた。また、新モンゴル高校剣道部のナャムダク先生も来ていて、ぜひうちにも来てくれと頼まれた。いつか行ってみるかな。

 

 

ガンゾリグ先生 ナャムダグ先生

 夕食は笹川財団の窪田先生と一緒に、ホテルのレストランで、一人一鍋の牛肉と羊肉のしゃぶしゃぶをいただいた。〆には日本そばもあり、とても美味しかった。
 なぜか昆布の佃煮もあり、ビールとアルヒ(ウッォッカ)も美味しくいただいた。帰りには、余った肉や野菜を窪田先生がお店の人に全て詰めるよう言ってくれ、私に持たせてくれたので、ありがたくいただいた。2~3食分はあるか?

一人人鍋のしゃぶしゃぶ 昆布の佃煮