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『モンゴル見聞録』(ある短期派遣教師の手記)⑧

『モンゴル見聞録』 田中伸幸先生の手記
( 2014.2.6~2014.2.27 派遣 新ひだか町職員、苫小牧高専OB)

2月14日(金)

 日本の溶接技能コンクールに参加するテレゲルの壮行会があった。大会に参加希望の4名が練習を重ね、自分達の中から誰が参加したら良いかを決め、テレゲルに決定したそうだ。さすが高専生。学長からも励ましの言葉をいただき、ピザとコーラを食べながら健闘を祈った。

テルゲル  引率の先生 壮行会の様子

    
 夜は高専生のトゥグルデルが通う道場へ剣道の稽古に行った。モンゴルには剣道用具を何も持っていっていなかったが、道場で一式貸してくるのでぜひ来てほしいということだったので行ってきた。オトゴンサンの車で送ってもらい、少しの間いてくれたが、剣道は通訳なしでも大丈夫ですからと言って、帰っていただいた。防具をつけている人が6人、幼児が2人、その他防具をつけていない人が4人いた。登録上はもう少しいるようだ。 約1時間半の稽古を行ったが、ほとんどが初心者で技術的にはまだまだだけど、 先生の指導は間違ってはいないので、慣れてくると上手になると思う。左ひじが曲がっていたり、左足がでたり、打った後引き上げたり、注意するところは日本と同じ。しかし、渡された竹刀の上の部分が折れており、それを指摘したが「OK、OK、大丈夫」と言われたため、思い切り打込むことが出来なかったが、非常に楽しいひと時であり、思った以上に正しい剣道を教えている。年に2回ほど日本人の先生がくるらしく、その影響であろう。モンゴル4大道場のひとつとトゥグルデルが言っていた割に、人数的には少ないが、先生の影響力はすごうそうだった。柔道の松井先生(新ひだか町の先生)のような感じ。怖い感じがしたけど、すごく丁寧で良い人だった。日本語が上手な女子大生がおり、最後の私の挨拶を通訳してくれた。
  稽古が終わった後、新モンゴル高校の先生が稽古をつけてくれと言って来たが、次の団体が入ってきていて時間がなく出来なかったので、火曜日に新モンゴル高校へ来てくれないかと誘われた。多分、行くかな?帰りはトゥグルデルがタクシーで送ってくれた。

ガンゾリグ先生 チョノ道場の皆さんと

2月15日(土)

  ビルグーン先生が市内観光に誘ってくれたので、出掛けてきた。大学の後輩が日本語を話すことが出来るので、その人に通訳をお願いしたようだ。
①1971年に勝戦記念碑が建設された「ザイサン・トルゴイ」ウランバートル市内が一望できる。
②ボグドハーン宮殿博物館。1919年に建設された木組み式宮殿。 博物館になっている。
③国立博物館。チンギスハーンの歴史や民族衣装等が展示されている。温かく、きれいな博物館。
④スフバート広場。1921年に中国から独立宣言をしてから25周年を記念してスフバートル像が建てられた。
⑤ガンダン寺。市内北側の高台に建てられたお寺。すごい人がいた。鳩に餌をやると幸せになるので、やるか?と聞かれたが、世界中の鳩が人からものをもらっているので、やらなかった。不幸が来るかもしれない。

ボグドハーン宮殿博物館 国立博物館

    
  その後、韓国料理屋で昼食をとったが、意外に辛くはなかった。香辛料をあまり使用しないモンゴル人の舌にあわせているのかもしれない。また、手袋がほしかったので、デパートは高いからと、雑居ビルのような所に連れて行ってくれて、革の手袋を約940円で購入した後、寮まで送ってくれた。二人とも国立大学を卒業している秀才である。